隠れキリシタンと潜伏キリシタンのモヤモヤ


天草市崎津集落にある崎津天主堂
 
先日、長崎県と熊本県にまたがる天草地方の「潜伏キリシタン関連遺産」をユネスコの諮問機関が世界遺産に登録勧告した、というニュースを耳にされたでしょう。ここで、ほとんどの方が「?」となったはず。 「潜伏キリシタン」なんて言葉、聞いたことないぞ!!
学校では隠れキリシタンと習った。禁教期に密かにキリスト教を信仰していた人々は「隠れキリシタン」じゃないのか?? というモヤモヤが心に残ったはず。
 近々世界遺産となるであろう「潜伏キリシタン関連遺産」と「隠れキリシタン」の違いを、あの辛坊治郎キャスターが現地での取材から明らかにしたメルマガから紹介しよう。
まず、禁教期におけるキリスト教徒という源泉は同じです。 しかし、明治になって禁教が解かれたとき、海外から来た宣教師や牧師、神父などによって洗礼を受け、正式な(カトリック)キリスト教徒になった人達を「潜伏キリシタン」と呼び、禁教が解けても洗礼を受けず、長い禁教期に風土の信仰と一体になり、「土着の宗教」となったものを信仰する人達を「隠れキリシタン」と呼び区別しています。ということで、今回世界遺産になる「潜伏キリシタン関連遺産」とは、正式なキリスト教徒が住む集落や、彼らが建てた教会などの施設だけで、「隠れキリシタン」のみなさんの関連施設は一切含まないとのことです。要するに、正式なキリスト教徒の遺産以外は、世界遺産として認めないということらしい・・・・
言葉の違いは分かったけど、なんか、余計にモヤモヤが増した気もするという方もおられるでしょうね。私も含めて( ˘•ω•˘ )ナンダカナぁ?