潜伏キリシタン関連遺産 世界遺産登録

隠れキリシタンと潜伏キリシタン
禁教期に密かにキリスト教を信仰していたキリスト教徒はすべて「隠れキリシタン」とされていました。その隠れキリシタンの中で、明治になって禁教が解かれたとき、洗礼を受けて正式なカトリック教徒となった者たちを「潜伏キリシタン」と呼び区別しています。今でも島原・天草には洗礼を受けず、土着の宗教と融合した独特の信仰を持つ「隠れキリシタン」が住んでいます。しかし、今回世界遺産となった施設群には「隠れキリシタン関連施設」が含まれていないことに、地元在住者として非常に疑問を持っています。また、禁教の理由として、キリスト教の宣教師は植民地支配や奴隷取引の先兵という説もありますので、正確な知識を持って受け止めることが必要と感じています。

熊本県天草市崎津教会